艶書〜溢れたほんの一部〜
書いては消して
描いては化(け)して
時間は埋めてくれないまま
動かなくなった指先を包み込む
要点はたった一つだけ
たった一言伝えるだけ
こんなに簡単な事のに
装って飾って彩った懸想
募って並べて…やっぱり消そう。。。
ぐるぐる巡る
どんどん視界が狭くなる
もっともっと深く潜れば
ほんのりと染まる心が残るだろうか
厳選された文字だけを
震える指先でしたためて
端から端まで触れた時
閉じ込めた明日が震えだす