瞳から心、唇から誓い








これだけが言いたい

これだけが言えない


同じ一言を


こんなに長い間温めて

まだまだ日の目が見られないのは

自信と言うより勇気がないから



交換したアドレスを覚えるくらい眺めたのに

やっと書いた一文が送信まで辿りつかずに溜まってく



おはようも

おやすみも



練習しなくても言えるのに

姿を思い出した途端

零れて声にならないよ



届かないとあきらめて

届けたいとあがいてみて

座る事が許された隣の席で



まだまだ横顔が見られない



膝ばかりの視界を掬いあげて

見せてくれた澄んだ瞳に

射し込む夕日が涙を誘う





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