蹴りたい机に折り紙の桜







覚える事がいっぱいで

何時までもゼロが見えないまんま


早く大人になりたかったのは

自分で見付けた感情で

白い正義を破壊したかったから



不良でもないし

優等生でもない

これでも一生懸命息をしてる


単純な勘だって

経験と知識の賜物で

今までの証が詰まってる



分かってないとか

思慮が足りないとか

そんな一言で蓋が出来る世界は終わりを告げ



行動範囲が限定されてた

右足が境界を越えてゆく


引かれる後ろ髪を

引きちぎっても飛び出した


大人が溢れる光の中は

混沌とした渦がこの瞬間も

踏み出した右足を呑み込んでいる







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