お別れ日和
誰が決めたのか
空を見上げる日があって
いつ決めたのか
行き先は楽園だと聞いて
あなたが行くのも分かった気がした
触れて近くて見えるのに
冷たくて硬くて遠くなる
地に縫いつけられた影が許す
精一杯の背伸びの先は
少しかすれたこの声と
あなたの好きなマルボロのかおり
ああ
ほら
綺麗に溶けて広がるあなたに
もうすぐ暮れる夕日が透ける