潜孔 sky rocket
日常は繰り返すから日常で
定常的な日々に嫌気がさす癖に
非日常が訪れる度に
不平不満を口にして
鼠のように走り回る
天気が悪いせいにして
運気が悪いせいにして
その場限りの憂さ晴らしで
浮きあがった気に
満たされた気に
なったような気に
なっている
気がするだけ
さぁ少し
冷たい右手を左手で温めて
そっと瞼を開ける今日を引き寄せる
外は晴天の影 揺れる木の葉に薫る朝焼け
光を浴びてまだ間もない
何ものにも染まっていないこの日が
天の邪鬼に飲まれる前に
高い所へ打ち上げて
全て視界に入れてしまえ