手の平のピエロ







坂道に伸びる影が並んで二つ

今日も此処から眺める夕日

見下ろす街が変わらないのを

一緒に願える君が大好き



  自転車を引いて歩いてたのは

  少しでも長くいたかったから

  カバンを持ってあげてたのは

  笑った君が見たかったから



 覗きこむ君

 手を引く君

 赤く染まる君

 拗ねて笑う君



全部全部僕が見たい君のため


一人ひとりゆっくり見せて?


僕の一生の我儘に


生涯操られる君が見たい





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