夢の続きは鍵の色
知っているようでシラナイ天井
水道からは水が流れて
冷蔵庫には調味料
生キてイルのは時間だケ
錆ついたカギ穴は受け付けず
減る質量に増える廃棄物
少し淀んだ空気が満たす
終わりを探す磁石は揺れる
山を越える足は消えて
谷を渡る腕は朽ちて
残った頭で迎える終り
人形<ひとかた>にくぼんだベットは棺桶
彩るものは一つもないまま
ゆっくり閉じた瞳の淵を
最後の液体が静かに流れた